◆儲かる投資家になる基本  第一章


〔一番大切なことは儲かる確率の高い時だけ相場を張ること〕
 株式は年間を通じて、年中買い場はありません。時によっては、その時期に買いを行えば何を買っても儲からないという時期が必ずあります。そのため、その時期は慌てて投資をしない方がよいのです。時には見ているだけで投資をしない時期も必要です。そのため、投資では積極的に投資をする時期を見分けるのは一番重要となります。駄目な時期は出来るだけ投資を自粛することも重要です。完璧とはいきませんが、カブーフレンズでは儲かる確率を全体の流れからみて判断し、年間の中で買い場と判断したときにはその旨を購読者に伝えます。

〔相場が下がり効率がダウンしたら引け際が重要〕
 プロでも、相場の転換点についてズバリ当てられる人は少なく、どの相場の場合も相場が儲かっているときから、下げ相場に突入する時期を見抜くことが出来ないで苦労します。そのため、どのような場面でも株価が下がったとき、全体に効率がダウンしたときに、やはり相場の変わり目と、退け時を判断して撤退することが必要となります。誰もが完璧な相場を張ることは無理であり、下げ相場の中で判断するは下げてロスカットを行うタイミングの中でより早く退け時を人より早く判断すること、それだけが儲かる投資家、シコリ玉を作らない投資家と、シコリ株を作り逃げられない投資家との違いになります。

〔基本姿勢としては楽観ではなく悲観〕
 一般は楽観で動き、プロは悲観で動きます。正確にはプロは現実を直視して楽観や予想では動かない、といった方がよいかも知れません。ところが、一般の方は、殆ど頭の中はいつでも楽観です。銘柄が上げてくると上げ続けると楽観し、下げてくると必ず戻ると楽観します。いつでも自分の都合よいように世の中が動くと思っている人が多いのです。ところが現実はそうではありません。上がったらもう限度と思い、下げたらもっと下げる、と考えた方が現実的であり、その方が株式の売り買いにはプラスなのです。そのため、現実を直視して楽観しないこと。このことは重要なことになります。自分の甘えを本当に叱れるのは自分しかないのです。

〔儲かる理論も自分で気付き、そして実践できないと駄目〕
 株式の世界では、理論だけは立派なのに、そのくせ実践となると少しも儲けられないという人が多くいます。机上では理解して、儲けられるはずなのに、実際にやってみると、欲は出るは決断はつかない、損切りする勇気もなく、単純に失敗を繰り返す大衆投資家と同じ自分がいます。これはプロでもそうです。形だけはプロでも株式を生活の糧として生業にして、儲けるという現実がなくても生きられるプロがこの世界ではいます。典型的なものは評論家です。評論家は現実の儲けが出なくても銘柄さえ出せば生きていけるのです。ところが株式で生活している本物のプロは違います。利益が出なければ生活が出来ないのです。このような違いは実は一般でも同じなのです。理論は出来ても実践が出来ない人が多いのです。頭で分かって、実際に儲かるということのギャップは3年から5年はある、またそのギャップが一生接近できないで終わる人も多いのです。儲かるための実践とはなにか、今後のこの紙面では展開していきます。毎週注目して下さい。実践的な銘柄を例にとって伝えることもあります。

〔仕込み銘柄には自分の尺度、方針を決める〕
 銘柄に判断基準がない人はなかなか儲かりません。特に一般の方は、各人が仕込み銘柄に自分なりの基準を設けることが大切です。
○ 株価の位置が高値圏ではなく、リスクが少ないこと。
○ 業績面で今期来期を通じて、営業、経常、最終利益とも好転すること。
○ 将来性のある材料があり、これからの業績貢献度が高いものがあること。
○ 財務内容が健全であり、着実に金融収支が前進しているもの。
○ 株主に胡散臭い手がなく、さらに障害となる悪材料が出憎いこと。
○ 積極的に証券会社が狙ってくる、外人、アナリストが狙いたくなるような銘柄。
○ 夢があり株価が化ける要素がある銘柄であれば最高。
○ テクニカル面でチャートなどの位置も確認、信用残などにもシコリ感がないもの。
○ 最悪、相場が動かなくても内容面で塩漬けとなっても長期に復元力があるもの。